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アートテクノ有限会社

こぼれ話2 回答 コンデンサはどれですか

コンデンサはどれでしょうか

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがですか、わかりましたか。

 

コンデンサはどれでしょうか。左から、コイル、サーミスタ、サーミスタ、バリスタ、コンデンサ、コンデンサです。

 

答えは、
  コンデンサの数  : 2個
  コンデンサの位置 : E と F

 

 

コンデンサの場合、色合いは容量によっても違いますし、
 メーカーによっても多少違いがあります。
  よって、色合だけでは、わからないのが実情です。

 

写真は、左から
  A: ビーズインダクタ
  B: サーミスタ
  C: サーミスタ
  D: バリスタ
  E: コンデンサ
  F: コンデンサ
    となっています。

 

手元の在庫を探したら、こんなところでした。

 

ちょっとした色合いの差はあるものの、
 ほとんどコンデンサと思えてしまいます。

 

区別をするには、測定することになります。

 

抵抗値として表示されるのは、
 インダクタとサーミスタ。
  これらは、すぐに判断がつくのでまだましです。

 

バリスタとコンデンサ、
 これらはともに、容量表示となります。
  容量表示となってしまうため、区別がつきません。

 

区別するには、
 両端に電圧を加えて特性を見るしかありません。

 

バリスタの由来は、
 Variable Resistor 
  変化する+抵抗 からきているそうです。
   ⇒ Vari+stor ⇒ Varistor

 

電圧を加えるとある特定の時点で抵抗値が減少する。
 この特性を見ていくしかありません。
  いわゆる、ツェナーダイオードのような特性が
   双方向で得られます。

 

しかし、すべてのコンデンサに電圧を加えて測定する。
 というのは、大変ですし、どの程度の電圧で
  特性がみられるかは、わかりません。

 

1枚の基板の中で、バリスタだよって、小さいながらも、
 自己主張してくれるとたすかるのですが、
  そんなわけには、行きませんよね。

 

『回路おこし』としての測定結果は、
 ひとまずコンデンサとして進めます。

 

次に、回路図をおこした時点で、
 回路構成と容量から気になるところを
  チェックしていきます。

 

チェックといっても、バリスタの容量は、
 部品によってピンキリです。
  極端な値であれば、気がつくのですが、
   微妙な値の場合は、感が頼りとなってきます。

 

チェックした部分を、測定し直して判断しますが、
 バリスタ電圧が100Vを超える部品もあります。

 

数十Vくらいなら良いのですが、
 高い電圧をかけて測定するのは素子の破壊につながります。
  よって、適度なところ迄で判断しています。

 

バリスタは、
 なかなかの厄介者の部類です。
  今では、0402サイズの部品もあるそうです。

 

回路おこしでは、
 このような点にも注意して進めております。
  たいへん、大変!
   でも、おもしろいですね。

 

次は こぼれ話3 これは何層基板?

 


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