回路おこしでモノづくりをサポート

アートテクノ有限会社

プレスフィット端子、プレスフィットコネクタ

挿入リレーのリフロー半田付け

 

 

 

プレスフィット圧入端子

 

プレスフィット圧入端子

 

最近よく見られるようになったプレスフィット端子(圧入端子)
 について今までに見てきた内容をまとめました。

 

 

プレスフィット端子は、
主に車に搭載される電子機器の
コネクタ部分に使用されています。

 

出始めの頃は、
プレスフィット端子を使用しているものの、
半田付けの処理がされていました。

 

これは、端子を圧入した時の
スルホールとの信頼性の関係で、
手探り状態だったかと思われます。

 

今では、プレスフィット端子のおかげで、
噴流による半田付け工程を省いた
両面リフローのみで完成されている製品もあります。

 

この時に気になるのが、大型部品のパワーリレー。
これらもリフロー対応部品が供給されているので、
可能となっています。

 

また、プレスフィット端子を埋め込んだコネクタが
しばらくたってから見られるようになりました。

 

弊社が回路おこしとして、
プレスフィット端子を見かけたのは、
2012年頃だったと思います。


プレスフィット端子の種類

今までに、いろんな種類を見てきましたが、
 下記3種類の端子において、
  スルホールとの接触状態をまとめてみました。

 

 

プレスフィット端子の種類

 

 

プレスフィット端子『写真 C 』は、
中空部分がバネ構造となっているので
スルホールにやさしく作られています。

 

端子先端の形状は、スルホール穴の壁面での接触状況に
それぞれ特徴が出ています。

 

プレスフィット端子、プレスフィットコネクタの導入メリット

製造工程でのメリット
  噴流槽の設備が不要
  関連する治工具、メンテナンス工数も不要
  よってコスト削減に効果あり

 

デメリット
  ピンを挿入するための圧入機械が必要

 

製品としてのメリットは、
  高密度化が可能
  端子近傍デッドゾーンが、
  噴流槽を使用した場合と比べると狭くなるため
  より高密度化が可能となる。

 

プレスフィット端子≪写真A≫、スルホールランドとの状況

  ※便宜上スルホール穴に半田を流し込んで撮影しています。

 

プレスフィット端子 写真A
プレスフィット端子

 

L1パターン面       L1−L2中間       L2パターン面
プレスフィット端子の基板断面写真

 

L3パターン面       L3−L4中間       L4パターン面
  (L4側から見た写真)
プレスフィット端子の基板断面写真

プレスフィット端子≪写真B≫、スルホールランドとの状況

  ※便宜上スルホール穴に半田を流し込んで撮影しています。

 

プレスフィット端子 写真B
プレスフィット端子の基板断面写真

 

L1パターン面       L1−L2中間       L2パターン面
プレスフィット端子の基板断面写真

 

L3パターン面       L3−L4中間       L4パターン面
  (L4側から見た写真)
プレスフィット端子の基板断面写真

 

プレスフィット端子≪写真C≫、スルホールランドとの状況

  ※便宜上スルホール穴に半田を流し込んで撮影しています。

 

プレスフィット端子 写真C
プレスフィット端子

 

L1パターン面
プレスフィット端子スルホール断面写真

 

L1−L2中間
プレスフィット端子スルホール断面写真 プレスフィット端子スルホール断面写真

 

L2パターン面
プレスフィット端子スルホール断面写真

 

L2−L3パターン中間
プレスフィット端子スルホール断面写真

 

L2−L3パターン中間(L4側から見た写真) 
プレスフィット端子スルホール断面写真

 

L3パターン面  (L4側から見た写真) 
プレスフィット端子スルホール断面写真

 

L3−L4中間  (L4側から見た写真) 
プレスフィット端子スルホール断面写真 プレスフィット端子スルホール断面写真

 

L4パターン面  (L4側から見た写真) 
プレスフィット端子スルホール断面写真

 

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次回、回路おこし こぼれ話6
『部品下の濡れた跡』

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