こぼれ話4 ストリップラインのインピーダンス
8層基板のインピーダンス計算
部品面側のL1層と半田面側のL8層には、部品が搭載されている。
ストリップラインの条件が有効となる層としては、
L4層とL6層の2層である。
写真は、L3ーL5層
層間の間隔 h 0.39mm
h :層間の間隔 L3−L5の間隔
0.39mm
t :L4のパターン厚さ
30μm
w :L4パターンの幅
0.12mm
εr:比誘電率
4.7
計算式に入れると 49.05Ω となります。
特性インピーダンスを 50Ω になるように設定している基板と考えられます。
この式からいえることは、
層間の間隔 h が狭くなると、特性インピーダンスは、
下がります。
信号線の幅 w を狭くすると、特性インピーダンスは、
下がります。
信号線の厚さ t を厚くすると、特性インピーダンスは、
下がります。
次回、回路おこし こぼれ話4
プレスフィット端子
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